サムターン回し被害について

サムターン回しという手口は一般人には聞きなれない言葉ですが、国内では現在もまだ見られる手口です。ピッキング対策がとられた平成15年に急増し、ピッキングに代わる第二の侵入手口として1年に4366件の被害がありました。

サムターンとは室内側から鍵を開ける時に操作するつまみの部分の事で、サムターン回しの手口は鍵穴近くに穴を開けて特殊な工具を挿入しサムターンに引っかけて回す不正な手口です。 穴を開ける位置は扉であったりドアの隙間やドアスコープなども狙われます。また乱暴な手口になりますと、郵便受けを外し直接手を入れてサムターンを回します。ピッキングより犯行の痕跡が残りやすく乱暴な手口ですが、特殊な技術は必要としない為ピッキングの次に横行しました。

サムターン回しの被害に合わない為には、まず工具が引っかからないようにサムターンにカバーを付けます。専用の部品も売られていますが、ペットボトルのフタを取り付けるだけでも簡単に対策が可能です。また、郵便受けは破壊されないように頑丈なものにしましょう。鍵は1つより上下に2つ取り付け、時間がかかる面倒くさい扉であることを示しましょう。 ドアの隙間はサムターン回しだけなく、バールでこじ開けるこじ破りの危険もありますので、鍵横には隙間をガードするドアガードの取り付けが必須です。

窃盗団もプロですので、様々な開錠手口を研究し今後も新手の手口が増加することでしょう。 そのたび、我々は自分で自分の財産を守らなければなりませんので、効果のある対策を続けていく必要があります。