ピッキングとは鍵を破る手口で、平成10年頃から不法滞在の外国人窃盗団を中心に急増しました。その頃はピッキングのしやすいディスクシリンダーが多く取り付けられており、またアジアや南米から見れば国民の所得が多い割に防犯意識の低い日本国内は絶好の場所だったのです。その後、ピッキング手口を真似た侵入犯罪が増え、平成14年になると19121件のピッキング被害がありました。
また、ピッキング被害地域によって異なり、東京都などの都市では早くに対策のとられたシリンダーが導入され徐々に被害が減少していたものの、取り締まりが厳しい東京から大阪に拠点を移した窃盗団による犯行で平成17年度の大阪でのピッキング被害は昨年より2倍ちかく発生しました。このように取り締まりが厳しくなると、香川・徳島・岡山などでまた急増するといういたちごっこです。大阪で鍵交換は鍵屋にお任せ。
ピッキングの手口は、主に古い型で鍵穴がくの字になっているディスクシリンダーが狙われます。侵入から窃盗・逃走までわずかな時間で終える為、窃盗団のように複数で行われることが多いです。まずは留守を確認し鍵を開ける人、盗みをする人、見張り役・現金をおろす人など役割が決められ効率よく素早く行われます。また、マンションの場合はマスターキーという管理人が持つ鍵の仕組みを利用し、すべてのドアを開けられる鍵の部分をピッキングし複数の家が同時刻に空き巣に入られる被害も多々ありました。
こうした犯罪が横行した背景には、業者向けの道具がネットから簡単に手に入る事と、鍵の開け方・テクニックのマニュアル本が発売されたことによって、誰でも技術を習得できる環境があったことが挙げられます。また、ピッキングはガラスを割ったり鍵を壊したりしない為、被害にあったと知るまでに時間がかかり、犯人が遠くに逃げやすい状況でもありました。 現在販売されている鍵であれば、ピッキング対策はほぼされていますが、まずは狙われにくくなるように鍵以外にも何かしらの防犯対策は必要となるでしょう。
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